仮想通貨リスク(LSK)とは?ロードマップから今後の将来性を解説|Lisk Japan寄稿

Liskは、Max Kordek(@maxkordek)とOliver Beddows(@karmacrypto)により開発されたブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。
2016年5月24日(現地時間)、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)で14,000BTCを調達し、最初の「Genesis Block」が作成されました。Lisk自体はスマートコントラクトを持っていませんが、Liskサイドチェーン上に設置する事が可能です。
Liskの大きな特徴として、数行のJavaScriptでSidechain(Privatechain)を構築できる事が挙げられます。
Sidechainの実装はまだ行われていませんが、既にリリースされているLisk SDKを使いPrivatechainの作成が可能です。Liskは今の状況を「Blockchain技術を最大限生かせる活用事例探しの期間」と捉え、Delegateを始めとした多くの開発者達へ、このLisk SDKを使い様々なPoCに取り組んでもらえるよう呼び掛けています。
PoCとは「概念実証」の意味で、新しい概念や理論、原理、アイディアの実証を目的とした検証やデモンストレーションを指します。
Liskは、2016年にGenesis Blockが作成されて以降、1年に1度Block生成報酬が1LSKづつ減っていましたが(3,000,000block毎)、2020年10月に予定される「報酬減期」を迎える事で、それ以降は1LSK固定となります。
「LSK」はユーティリティトークンの名前となり、Liskエコシステムを活性化する為に存在しています。このユーティリティトークンはLisk Blockchainでの取引手数料の支払いに使用されます。
仮想通貨Liskに関するロードマップの内容を解説します。
2020年2月11日にLisk SDK(ソフトウェア開発キット)の開発スケジュール変更が発表されました。
以前までは想定されていた各SDKのバージョン毎にAlphanet, Betanet, Testnet までテストを行い、その後Hard-forkと共にMainnetリリースと言う開発スケジュールでしたが、変更後のスケジュールではNetwork Longevity(想定バージョン5.0.0)迄はBetanetリリースで開発を切り上げ、次のバージョン開発へ移行します。
これによりHard-forkを1回で完了する事が可能になり、デリゲートや取引所等へ負担・コストを削減し効率よく開発を行うことが可能となります。現在はv3.0.0がBetanetへのリリースを完了したため、既にv4.0.0の開発に入っています。
v4.0.0は動的料金の実装のみの予定となっていましたが、開発が順調に進んでいることもあり、本来であれば次のバージョンとして開発される予定だった新DPoSも合わせて現在開発が行われています。
v4.0.0がBetanetへリリースされるとv5.0.0の開発が始まりますが、v5.0.0がBetanetへリリースされると既にBetanetまでリリースが完了しているSDKv3, v4, v5を纏めてTestnetでテストを行います。ここで問題なければHard-forkを行いMainnetへリリースされ、同時にSDK StageのAlphaが完了します。
SDK StageのAlphaが完了すると、最後のBlockchain Interoperabilityの開発に入ります。ここでサイドチェーンが実装される事になります。
このバージョンの主な目的は、BFT(Byzantine Fault Tolerance)の実装となります。
BFTが実装される事により、今までLiskでは実装されていなかったファイナリティ(フォークした際に一番長いチェーンを信頼する)が導入される事になります。BFTが実装されていない現在は、Liskネットワークに参加している全ノード(約300ノード/ノードとはメインネット上でのトランザクションを同期しているマシンの事)の50%以上を信頼する方式を採用していますが、LiskHQが運用するノードも含め前述の通り300近くのノードが存在する為、これらの50%を掌握することはほぼ不可能です。
このバージョンの主な目的は「動的料金」と「新DPoSにおける投票システム」の実装となります。
動的料金とは手数料の非固定化を意味し、価格などの状況に応じてトランザクションにおける最低手数料を変化させ、適切な手数料を維持させようという仕組みとなります。
例えば現在の送金手数料は0.1LSKですが、0.1LSKで固定されていると価格が高騰した際の手数料が非常に高くなってしまうというデメリットがあります。手数料が0.1LSKで固定されていると、1LSK/10,000円になった場合0.05LSK(500円)の送金でも送金手数料に1,000円かかる計算になり、適切な送金手数料を維持する事ができません。
具体的には過去20件の平均ブロックサイズをもとに手数料計算が行われます。計算式は以下の通りです。
1ブロックの最高サイズは150KB=15000bytesとなる為、仮に過去20ブロックに渡りフルブロックが続いた場合(1ブロックの最高サイズである15000bytesが20ブロック続いた場合)でも、手数料の最高額は0.15LSKとなる。逆に1ブロックの最小サイズは125bytesとなり、この最小ブロックが20ブロック連続した場合の手数料は0.00125LSKとなります。
但し、手数料の低下は当然セキュリティとトレードオフとなり、言い換えると1250LSKを持つ悪意のあるユーザーが約100万のトランザクションをブロードキャストして、100万の新しいアカウントを作成できることを意味します(現在24万アカウント)。その為、新規アカウントに最小残高である0.05LSKを設定し、この金額以上の残高が無いと送金できないようになっています。
投票システムの変更とは、今まで投票者が1つのアドレスから最高101人まで投票できた投票システムを、今後は最大で10人、且つ、投票する際に自分が保有しているLSKを最低でも10LSKをデリゲートへのdelegate weightとして投票し、投票したLSKは投票解除(unvote)後5時間30分経過するまでロックされるというシステムとなります。
またデリゲートは保有LSKのうち最低10%を自身に投票する必要があります。そして「デリゲートの自己投票*10」と「他者からの総投票LSK+デリゲートの自己投票LSK」を比較し少ない方がdelegate weightとして採用されます。この際にデリゲートが恩恵を受けるdelegate weightは
で表す事ができます。例えばデリゲート立候補者Aの自己投票が250LSK、そのデリゲート立候補者Aへ投票された総LSKが3,000LSKの場合、以下の計算となります。
つまり、デリゲート立候補者Aへ沢山の投票があったとしても、自己投票LSKが少ないとデリゲート立候補者Aのdelegate weightは低いものとなり、結果的にデリゲート立候補者Aが当選する確率は低くなります。
当選確率を上げる為には自己投票LSKを増やす必要があり、また自己投票したLSKは最低でも30日間(26,000Block)はロックされます。
以上の事からわかる様に、この新しい投票システムが実装されるとLSKを大量に保有しているデリゲートは、自分が保有しているLSKを安易に売却できなくなります。
また、投票者も保有しているLSKを売却してしまうと還元報酬が減ってしまいます(還元報酬は投票した量に比例する為)。これらの理由から売り圧は減る事が予想され、結果的にLiskのエコシステムを維持する為のユーティリティートークン(LSK)の価値を高める事が可能となります。
さらに2020年9月には最後の報酬減期が訪れ、デリゲート報酬はそれ以降1LSK固定となってしまう為、市場に出回るLSKが少なくなる事も価値を高める要因の1つです。LSKの価値を高め、デリゲートへの報酬単価を上げる事は質の高いエコシステムを維持する為に必要不可欠です。
このバージョンの大きな目的はLisk ID(アドレス)、Block ID、Transaction IDの変更となり、主に「ハッキング防止強化」「チェックサムの実装」「衝突耐性の強化」の実装となりますが、ここではLisk ID(アドレス)に特化した説明を行います。
アドレス形式は公開キーのSHA-256ハッシュの160bitと、BIP173で提案されたBCHコードによって生成された30bitのチェックサムを使用します。具体的には現在の「16293716040102736949L」と言ったアドレスから、先頭に「lsk」を付けた合計41文字のアドレス「lsk24cd35u4jdq8szo3pnsqe5dsxwrnazyqqqg5eu」への変更となります。
現在のIDシステムの利点はアドレスが短く分かりやすい事ですが、
といった欠点がありましたが、これら欠点を改善することでセキュリティレベルを向上させます。
チェックサムはBCHコードを実装しているためエラー検出が可能となり、このバージョンが実装されると今後はアドレス打ち間違いの際に間違った文字列が指摘されるようになります。
Lisk SDKを使用して、Blockchain Applicationの作成ができます。SDKとは「ソフトウェア開発キット(Software Development Kit)」の略で、LiskSDKではJavaScriptのみでBlockchain Applicationを構築することが可能です。
Lisk SDKはNodeJSランタイムで動作するApplication framework「Lisk Framework」、Blockchain Application機能を提供するライブラリコレクション「Lisk Elements」、および開発者がLiskを管理できる強力なCommand Line Interface「Lisk Commander」で構成されています。主な特徴は以下の通りです。
Liskプラットフォームを無料で構築し、コミュニティが作成した一連のツールを利用できます。
オールインワンツールキットを使用して、わずか数分でブロックチェーンアプリケーションを簡単に構築し、ユースケースの要件に合わせてカスタマイズできます。
このプログラミング言語の人気、アクセシビリティ、および柔軟性を活用してください。複雑なプログラミング言語を学ぶ必要なく、ブロックチェーンアプリケーションを記述します。
Lisk SDKを使用して、概念実証Blockchain Application(PoC)を構築する開発者を支援しています。
概念実証Blockchain Applicationを開発するための5,000 CHFを支援します(1回限り)。
提出されたApplicationに対し、全ての権利を開発者が保有できます。
全ての概念実証Blockchain Application(PoC)は、Lisk SDKを使用して独自のBlockchainで開発する必要があります。
Lisk Builders Programには複数回応募できます。
以下、仮想通貨リスク(LSK)の売買が可能な仮想通貨取引所(ある程度メジャーなところ)と、保管用の仮想通貨ウォレットを紹介します。
LSKを購入した際は、ビットコイン(BTC)も保管可能なLisk Walletでの保管をお勧めします。
MobileとDesktopの2種類があり、OSはiOS, Android, Mac, Windows, Linuxが選択可能です。またLSK以外にBitcoin(BTC)も安全に保管・送金が可能で、LSK⇄BTCのWallet切り替えも簡単・スムーズに行えます。
Lisk WalletではLSKのTransactionを始めDelegateへの投票、Networkの監視、2nd passphraseの設定、Delegate登録、Lisk Blockchain Explorerとして機能し、Sidechainが実装されると、このWalletからダイレクトに分散型取引所(DEX)との取引やICO、自分だけのBlockchainの作成が可能になる予定です。
PC版では、下記ハードウェアウォレットのサポートが可能です。

転載する場合は、出典を明記してください: https://www.uufin.jp/archives/7890

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