「ブロックチェーン投信」で投資・運用を考える?──損保ジャパンとインベスコの投資信託を比較

ブロックチェーンが注目の技術ということは分かっていても、ブロックチェーン事業を営む企業への株式投資をためらっている人は少なくないだろう。とかく投資初心者にとっては、個別株への投資は銘柄選択、タイミングやポートフォリオのバランス配分など考えることが多い。そこで初心者の投資の選択肢になるのが投資信託。そこで「ブロックチェーン」という名前を商品名または愛称に冠した投信に注目してみた。,投資信託の比較サイト・モーニングスターで「ブロックチェーン」と検索すると、商品名にこの単語が入った投信が2本ヒットする。,まず損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの「次世代金融テクノロジー株式ファンド 」は愛称が「ブロックチェーン・金融革命」。ファンド・オブ・ファンズ形式で、設定は2019年1月30日で決算日は1月28日。ちょうど1年たったところだ。為替ヘッジはなし。運用はニューバーガー・バーマンの投資助言をもとに、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントが投資判断をしている。,まだ1月の月次レポートは見られないため、12月末のレポートを見ると、純資産は41億9700万円。投資先を国・地域別に見ると、米国が6割超となっている(詳細は次の通り)。,アメリカ 64.3%

中国 9.1%

韓国 4.9%

オランダ 3.9%

フランス 3.5%

香港 3.0%

その他 9.3%,マザーファンドの組入銘柄は45銘柄で、比率の高い上位10社をみると、フィデリティやビザ、アリババなどが入っている。設定時の目論見書から大きくは変わっていないようだ(業種分類は目論見書・月次レポートによる)。,銘柄名 地域 業種 純資産比

1 FIDELITY NATIONAL INFO SERV アメリカ 情報技術 4.4%

2 IHS MARKIT LTD アメリカ 資本財・サービス 4.2%

3 TRANSUNION アメリカ 資本財・サービス 4.0%

4 VISA INC-CLASS A SHARES アメリカ 情報技術 3.9%

5 BLACK KNIGHT INC アメリカ 情報技術 3.9%

6 ALIBABA GROUP HOLDING-SP ADR 中国 一般消費財・サービス 3.8%

7 INTERCONTINENTALEXCHANGE INC アメリカ 金融 3.5%

8 WEX INC アメリカ 情報技術 3.4%

9 INTUIT INC アメリカ 情報技術 3.4%

10 SALESFORCE.COM INC アメリカ 情報技術 3.2%,もう1本の投資信託はインベスコの「世界ブロックチェーン株式ファンド」だ。 世界を変える技術に投資するという意味から、愛称は「世カエル」という。設定は2019年7月、7月決算だ。,損保ジャパンの投信との違いは、こちらがファミリーファンド方式であることだ。ファミリーファンド方式とは、複数のファンドを合同運用する仕組みの一種。個人投資家が投資した代金を「ベビーファンド」とし、その資金の一部または全部をマザーファンドに投資して、実質的な運用を行う。マザーファンドは「インベスコ 世界ブロックチェーン株式 マザーファンド」で、投信の運用は、エルウッド・ブロックチェーン・グローバル・エクイティ・インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して行われる。,このため本投信の投資先の状況を見るには、マザーファンドのそれを見ることとなるが(19年12月30日現在の月次レポート)、純資産総額は10億6100万円、為替ヘッジなし。投資先企業の国・地域別割合をみると、米国が3割強、日本が4分の1などとなっている。,米国 34.9%

日本 26.3%

台湾 10.7%

韓国 10.6%

その他 7.3%,投資先銘柄を見ると、最も多いのが日本のGMOインターネット。そのほかアジアの企業が多く名を連ねている(業種分類は目論見書・月次レポートによる)。,銘柄名 地域 業種 純資産比

1 GMOインターネット 日本 ソフトウェア・サービス 5.1%

2 台湾積体電路製造 台湾 半導体・半導体製造装置 5.0%

3 CMEグループ アメリカ 各種金融 4.3%

4 創意電子 台湾 半導体・半導体製造装置 4.0%

5 カカオ 韓国 メディア・娯楽 3.6%

6 AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ) アメリカ 半導体・半導体製造装置 3.1%

7 LINE 日本 メディア・娯楽 2.9%

8 デジタルガレージ 日本 ソフトウェア・サービス 2.7%

9 ネイバー 韓国 メディア・娯楽 2.6%

10 エヌビディア アメリカ 半導体・半導体製造装置 2.6%,今回は商品名に「ブロックチェーン」と入っているものだけを紹介したが、中の銘柄を見ると、必ずしもブロックチェーン専業の企業ばかりではないし、金融やITに投資する他の投信でも組み入れられているメジャーな銘柄が多いことが分かる。なおこれらの投信を編集部が推奨している訳ではないので、関心を持った投資家は、目論見書やレポートを見て自身で判断するとよいだろう。,文・編集:濱田 優

画像:SFIO CRACHO / Shtterstock.com,

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