前CFTC会長、「デジタルUSDプロジェクト」の詳細明かす

米商品先物取引委員会(CFTC)の前会長Christopher Giancarlo氏が、最近発表したデジタルドルのプロジェクトの詳細を明かした。
デジタルドルに関わるプロジェクトは、Giancarlo氏が16日に公表、ブロックチェーンを用いた米ドルのデジタル化を設計および促進する活動するために非営利団体「Digital Dollar Foundation」の設立を発表したものだ。
本プロジェクトはIT大手のアクセンチュアがサポートし、経済学者や弁護士、学者、技術者を初め、多くの専門家を参加させる計画。デジタルドル発行に向け、導入のメリットとデメリットについて調査を行なう。
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Giancarlo氏は、22日にダボスで開催されたTheBlockのイベントで、本プロジェクトを立ち上げた理由を、
米中央銀行のお金が流通している場所が非常に限定的で、機能も限られているからだと説明。
「我々は米国通貨における次の大きな技術革新を促進する。それは、連邦準備制度理事会(FRB)が発行するトークン化された法定通貨だ。新しくデジタル化されたドルは、従来の硬貨、紙幣、準備金と共に、中央銀行のお金として米政府から充分な信頼と信用を得られるものである」と語った。
Giancarlo氏は、米金融市場で35年の勤務経験があり、2014年から2019年の5年間、CFTCで勤務し、長官も務めた人物だ。現在は民間の立場として、コストが高い上に遅く、不確かな送金システムを変えようとしている。
Giancarlo氏は、米フェイスブックが主導する仮想通貨リブラなどの例に触れ、
民間企業による開発も重要であると説明。「技術革新を推進し、また我々にお金に対する新しく明確な見方を提供してくれる。特に、デジタル経済における従来のアナログな法定通貨の有効性についてだ」と続けた。
本イベントでは、デジタルドルは商業銀行や信頼できる決済処理企業を通して消費者に流通させることも明かした。この点は、中国が計画するデジタル人民元に似ている。
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Giancarlo氏が発表したプロジェクトの目的は、
スケーラビリティやセキュリティ、プライバシーの点において、国際送金だけでなく、銀行や消費者の利用をサポートすることだ。
またマネーロンダリング対策のような課題も残されているとGiancarlo氏は指摘。「こういったリスクは、米国の銀行システムを介してデジタルドルを利用することで軽減するとしている。しかし、海外での利用に関しては他の対策が必要かもしれない」と語った。
Giancarlo氏は最後に、「デジタルドルの導入は、他のデジタル通貨と比較したドルの優位性を際立たせるために極めて重要である。国際的な金融環境の安定をサポートしなくてはならない」と述べた。
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