国際決済銀行幹部、中央銀行デジタル通貨に肯定的な姿勢

国際決済銀行(BIS)のゼネラルマネジャーであるAgustín Carstens氏は中央銀行デジタル通貨(CBDC)について肯定する発言を行った。
Carstens氏はこれまで数々の仮想通貨への批判で知られるが、5日に米プリンストン大学で「The future of money and the payment system: what role for central banks?」という題で行った講義の中では、一部のCBDCについて認める発言を行った。
ビットコインを含めた仮想通貨、テックジャイアントの金融サービス業界への参入、そして最近になって新たに仮想通貨リブラを含めたステーブルコインの三つが市場関係者の注目を集めてきたという。
まず、一般に流通する紙や金属、プラスチックなどでできたお金と、銀行の帳簿に記載されるお金の違いや、アムステルダム銀行がいかに信用を失ったかなどについて述べたうえで、CBDCについては決済システムの一類として考え得るもので、第三者を介さないP2Pの決済ができることなどをそのメリットとして挙げた。
また、CBDCを金融機関のみがアクセスできるものと、市中に流通するものに分け、前者は既存の中央銀行と商業銀行からなる二段階の構造を維持することができ、大きな問題をもたらすことはないだろうとした
一方で、一般に流通するCBDCについては、24時間365日利用できるといった点で新たな可能性を秘めているとしながら、AMLやKYCといった問題があると指摘。
さらに最も重要な問題として、仮に中央銀行がデジタル通貨を全ての人が利用できるようにした場合、人々は中央銀行に口座を持つことになり、中央銀行があらゆるサービスを提供するワンストップの銀行になり得るため、抱えるリスクやコストは測りきれないとコメントした。
参考:The future of money and the payment system: what role for central banks?

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