売り圧強まるビットコイン(BTC)、ハッシュレート急落の背景と今後の影響は?

米連邦準備制度理事会(FRB)は、30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)にて、政策金利を0.25%引き下げを決定した。
米国企業に置ける先行き不安など景気減速リスクを念頭に、7月、9月に続く3連続の追加利下げに踏み切った格好だが、FRBのパウエル議長は、「金融政策は良好な状態にあると考えている」と手応えを示したほか、米中貿易摩擦やEU離脱問題も改善の兆しがあるとして「適切に見極める」と言及、金融緩和休止を示唆した。
7-9月の米国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.9%増となり、市場予想を上回っている。
ハッシュレートデータを掲載するBlockchain.comのデータによれば、仮想通貨ビットコイン(BTC)の「採掘速度」を示すハッシュレートは27日、78,269,824TH/sまで急落した。
マイニングにおけるハッシュレート推移は、ビットコインネットワークの採掘状況や、関連企業の動向を知る貴重なデータとして、ビットコイン価格と比例した推移を見せてきた。2018年9月には、市場急落とともに中小マイナーの撤退が影響し大きく下落、相場と相互作用する形で、BTC相場の下落要因に挙がっていた。
23日に記録したピーク時の114,342,004TH/sから、4日間で32%減となる。30日時点では91,201,360TH/sまで回復しているが、2週間ごとに計算される次の難易度調整では、Difficultyの大幅下方修正が見込まれる。前回のDifficulty調整では難易度が上昇したが、同タイミングにBTC価格が下落したこともあり、マイナーの競争激化の影響で、採算ラインが厳しくなったマイナーが出た可能性も指摘される。
なお、CoinShareの調査報告「The Bitcoin Mining Network」で、BTCマイニングでは水力発電などの再生可能エネルギーが大半とされ、マイニングファームが集中し、Global Mining Shareの50%を占めるとされる中国・四川省では水力発電が盛んとなる。雨季の6月より始まる中国豊水期が10月に終わったことも、電力コストが最大1/2に下がるシーズンのみ活性化していたマイナーの撤退が影響している可能性も否めない。
ただし、BitmainなどOEM(委託者ブランド名製造)に対してチップの新規発行を行なっているため、より高性能な新マシンの投下が今後も継続されることが予想され、今後もハッシュレートの上昇余地はある。したがって、現時点で市場におけるBTC価格と反比例することで乖離が広がり、大暴落する危険水域に達しているとは言い難い。マーケットの警戒要因になるため、ハッシュレート推移などマイニング動向は引き続き注視する必要があるだろう。
今後危険水準になり得る注目パターンは、以下の2つとなる。
1. このままハッシュレートの急落が、デフィカルティの調整関係なく継続した場合
2. ハッシュレート上昇が続き、ビットコイン価格が下落する反比例現象(乖離)が続いた場合
25日の暴騰後、様子見基調の強まっていたビットコイン(BTC)だったが、徐々に高値を切り下げるなど「弱気派」が勢力を強めている。26日以降に再びディセンディングトライアングルを形成しており、今後9000ドル付近にある日足200MAを明確に割り込むかどうかが注目される。
先日の急騰でトレンド転換を期待する声もあったが、大規模なショートカバーとの見方も強く、近年の市況悪化の影響もあり買いが続かなかった。9500ドルにある上値抵抗線、あるいは108〜110万円(10000〜10100ドル)を明確に抜けない限りトレ転を見込むのは困難であり、現時点では突破口が見出せずにいる。
その反面、何度か反発している9,000ドル付近で耐え抜き、材料の後押しで上記ラインを上抜けることができれば、半減期2020に向けた中・長期的な上昇も視野に入るかも知れない。
直近の市況における今後の展望については、コインポスト所属ライターの著名トレーダー「やがみ」氏が、チャート考察を詳しく解説している。
高難易度のビットコイン相場、目線が変わる価格帯は?|仮想通貨市況(寄稿:やがみ)

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