アルゼンチン、月200ドルの米ドル購入規制 ビットコイン取引高急上昇

アルゼンチンは、個人が購入できる米ドルに毎月200ドル(約2万2千円)の上限を課すことになった。これを受け、購入制限のない外貨取得の手段として仮想通貨に注目が集まっているという。
これは、27日の選挙で新大統領としてアルベルト・フェルナンデス氏が選出された後に設けられた新しい規則で、9月から実施されていた米ドルの購入制限が厳格化。毎月1万ドル(約10万9千円)にから200ドルに引き下げられた。
200ドル制限は、法定通貨であるアルゼンチン・ペソ(ARS)価値が劇的に低下し、年間インフレ率が50%を超えたことへの対策の一つであり、アルゼンチン中央銀行(BCRA)はこれは一時的なものだと声明の中で述べている。
一方、現在アルゼンチンでは仮想通貨購入に対する制限はなく、有効な外貨取得手段として見られているという。P2P仮想通貨取引所であるLocalbitcoinsでは、10月26日までの週で、出来高1,415万ARSの取引が実施。記録上3番目に取引高の多い週になった。
以前からアルゼンチンでは、ビットコインがアルゼンチン・ペソ建で高騰する「アルゼンチン・プレミアム」現象が度々起こるなど、活発に仮想通貨取引が行われている地域ではあるが、米ドルの購入制限で需要が再び高まっているとの指摘が相次いでいる。
仮想通貨投資家のRhythmTrader氏も「もし、使うのに許可が必要なのだったら、それはあなたのお金ではない。ビットコインは素早く金持ちになる方法ではないが、素早く(規則などの縛りから)自由になる方法だ。」と指摘し、アルゼンチンで人々がビットコインに注目している理由を端的に伺わせた。
アルゼンチンは過去8回デフォルト(債務不履行)に陥ったことがあり、預金封鎖やドル預金のペソへの強制両替も行われてきた。このため、市民は銀行もペソも信じず、米ドルは経済危機に直面した時に金銭価値を維持するために非常に人気があり、広く使用されている。 大統領選挙前も、政権交代によるペソ安への懸念から、市民はドル買いに殺到した。
米ドル購入が厳しく制限されることで、ビットコインも、代替的な価値の蓄積手段として更に注目される可能性が高まりそうだ。

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